スポンサーサイト

--.--.-- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Buildings vol.18 - Former Debtor's Prison

2012.07.02 (Mon)





前回のエントリーで Green Street Courthouse(1797年に建てられた裁判所)について書きましたが、今日はその続き…のようなお話し。



Green Street Courthouse が建設された18世紀末は、リフィ川の北に次々と司法関係の施設が建てられた時期です。観光名所の Four Courts(フォー・コーツ)も、1785年に建設が始まりました(工期の大幅な遅れにより、すべて完成したのは1802年)。



Green Street Courthouse のすぐ横にも、1794年に借金返済不能者を収容する専門の刑務所、Debtor's Prison が建てられました。





DSCN3050_201402091200115f1.jpg
ⓒ bonovox45 (December,2010)


上の写真が、現在も残る、Debtor's Prison の建物。




ヨーロッパでは19世紀中ごろまで、こういう債務不履行者専用の監獄が存在していました。ディケンズ大好きな私はこういう監獄を見るとビクトリア朝のロンドンを連想してしまうんですが、「借金返済不能者を牢に閉じ込める」というのは古代ローマの頃から一般的に行われていた懲罰なんですね。



なお、借金返済不能者が債権者によって告発され Debtor's Prison へ収監される前に、一時的に身柄を拘束する"Sponging-house"という施設も存在していました。"Sponging-house"は個人宅の一部を使った即席の監獄のようなもので、逮捕、収監などを執行する執行吏(Barriff)の私邸である事も多かったそうです。



借金返済不能者が逮捕されると24時間ほど"Sponging-house"で過ごし、借金返済のための最期の機会を与えられます。…と言っても本人は拘束されているので、実際に金策に動き回るのは友人など周囲の人間。



この"Sponging-house"では宿泊代、食事代などはすべて被告人が自腹で負担し、その金額も法外なものが請求されました。スポンジが水を吸い取るように被告人からお金を不当にむしり取っていたので"Sponging-house"の名前がついたんだとか。



イギリスおよび、当時イギリスに併合されていたアイルランドでは1869年に債務者法が成立し、借金返済不能者の収監は基本的には禁止されました。ただし、返済の方法があるにも関わらずそれを怠たると、最高6週間までは収監する事ができたそうです。





DSCN4790.jpg
ⓒ bonovox45 (January,2013)



2013年1月に撮影した分を追加しておきます。これは裏側から見た Debtor's Prison の建物。正面からでは分かりませんが。裏側を見ると"コの字"型の建物だという事がわかる。





無題7



前回貼ったものと同じ地図ですが、赤い丸の場所が前回書いた Green Street Courthouse。Debtor's Prison は、そのすぐ並び(地図で言うと赤い丸のすぐ上)です。



Green Street Courthouse の反対側の隣(地図で言うと赤い丸のすぐ下)には、St. Michan's Park という小さな公園があるんですが、かつてはその場所に"Newgate Gaol"という刑務所が建っていました。Newgate Gaol は1781年に完成した刑務所で Green Street Courthouse や Debtor's Prison が建っている土地も、そもそもは Newgate Gaol の敷地内だったわけです。



Newgate Gaol は1863年に閉鎖され、建物は1893年に解体。跡地の St. Michan's Park には記念のモニュメントが建っているんですが、まだ写真を撮っていないので、Newgate Gaol と合わせて、いずれ改めて書きたいと思います。





(2012.7.2)






トラックバックURL
http://bonovox45.blog45.fc2.com/tb.php/525-400ff103
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。