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Monuments vol.15 - Jerome Connor Place

2012.07.07 (Sat)




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ⓒ bonovox45 (January,2012)



コチラのエントリーでも取り上げた、フェニックス・パークの North Circular Road Gate(フェニックス・パークの入口のひとつ。メインゲートのやや北にある)。そのゲートのすぐ近く Infirmary Road 沿いの石垣に、上の写真のような銘板が埋め込まれていました。



この銘板はアイルランド出身の彫刻家、ジェローム・コナー(Jerome Connor:1874-1943)を記念して作られたもの。つい先日のエントリー で St.Stephen's Green に建つロバート・エメットの銅像の写真をアップしたんですが、あの銅像を作ったのがジェローム・コナーです。





DSCN4469_20140207160940caa.jpg
ⓒ bonovox45 (February,2012)



St.Stephen's Green に建つロバート・エメットの銅像。1916年(イースター蜂起の年ですね)にアメリカ在住のアイルランド移民からの依頼により製作されました。このダブリンにある銅像は、実はアメリカ政府から送られたレプリカ。オリジナルはワシントンにあります。



オリジナルのエメット像は当初、ワシントンにある国立自然史博物館(National Museum of Natural History)の広間に展示されていましたが、1966年に同じくワシントンのアイルランド大使館からほど近い Emmet Park という小さな緑地帯に移動。現在もその場所に設置されています。サンフランシスコの Golden Gate Park とアイオワ州エメッツバーグ(Emmetsburg)にもレプリカがあるので、計4体存在している事になります。





DSCN4274_20140207160535841.jpg
ⓒ bonovox45 (January,2012)



1874年にディングル半島の小さな村 Annascaul(アナスコール)で生まれたコナーは、1888年にアメリカに移住。ウィリアム・モリスが提唱した"Arts and Crafts Movement"を実践するコミュニティー"Roycroft"に参加し、1925年までアメリカで創作を続けます。



ダブリンに移り住んでからはルシタニア号(イギリスの客船。1915年にドイツ軍の U ボートによって撃沈された)犠牲者のための慰霊碑などを製作しますが、経済的には困窮。1943年8月21日、心不全のため亡くなりました。



銘板にはコナーの友人だった詩人、パトリック・カヴァナの一文が添えられています。最後の一行とか激しく間違えている気もしますが、いちおう下に日本語訳も載せておきます。



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He sits in a corner of my memory
With his short pipe, holding it by the bowl,
And his sharp eye and his knotty fingers
And his laughing soul
Shining through the gaps of his crusty wall.



彼は私の記憶の片隅に腰かけている
火皿に置かれた短いパイプと共に
するどい眼とコブだらけの手と共に
陽気な魂と共に
堅固な壁の隙間を貫き、輝きを放っている


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"his crusty wall"っていうのは、物理的な壁と精神的な壁(職人気質みたいな頑固さ)のダブル・ミーニングなのかな~、とも思ったんですが考えすぎでしょうか。





DSCN4276_201402071605375ce.jpg
ⓒ bonovox45 (January,2012)


銘板が埋め込まれているこの石垣も、なんだか味があります。




このジェローム・コナーの記念碑、パトリック・カヴァナの詩が刻まれていなかったら、もしかしたら素通りしちゃうところでしたが、調べてみて良かったです。ロバート・エメットのあの銅像が、まさかレプリカだったとは…。こんな、ふとした発見があるから町歩きはおもしろいです。



それにしてもアメリカに同じものが計3体あるというのには、移民のパワーや結束力を感じます。エメットの反英蜂起は結局、失敗に終わるわけですが、祖国の英雄のひとりとして移民たちの心の中に深く刻まれていたに違いありません。





(2012.7.7)





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