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Street Art vol.10 - Mosaic Mural of Táin Bó Cuailgne

2012.05.16 (Wed)




Nassau Street の「Kilkenny」(アイルランドの特産品を集めたデパート)と「Celtic Notes」(アイルランド音楽専門のCD ショップ)の間を奥に入ってゆくと駐車場があるんですが、その駐車場の壁に下の写真のようなモザイク壁画がかかっています。




DSCN0190_2014020819325750a.jpg
ⓒ bonovox45 (June,2007)



ベルファストのアーティスト、Desmond Kinney 氏が1974年に製作したモザイク壁画。かなり大きいサイズです。上の写真は5年前に撮影したもの。ブログにも以前、掲載した事があります。



この壁画、なんとなく神話がモチーフになっているのかな~という事しか分からなかったので、ちょっと気になって調べてみました…が、以前も何度か書いたように私は神話が大の苦手。子供向けのファンタジーはもちろん、大人向けの暗いファンタジーも、どうもダメなんですよねえ…。「魔法」 とかの話しが出てきた時点で、もう敬遠したくなるくらいなのです。



なので、いまひとつガッツリ調べる気にもならず、実はいまだにあんまり分かっていません。とりあえず分かったのは、この壁画は "Táin Bó Cuailgne" もしくは単に "Táin" と呼ばれる "クーリーの牛争い" (The Cattle Raid of Cooley)について描いているということ。



"クーリーの牛争い" はアルスター伝説の中心となるお話しで、牛の貸し借りに端を発したコナハト対アルスターの7年に渡る戦いを描いた一大叙事詩です。この時、コナハトの女王メイヴと戦ったのが有名なアルスターの英雄、クー・フーリンなんですね。クー・フーリン、中央郵便局(GPO)にも彫刻が飾ってあるし、アイルランドを舞台にした小説にも度々登場するので、神話が苦手な私でもかろうじて分かります。





DSCN3847_201402081930093c1.jpg
ⓒ bonovox45 (January,2012)



こちらは今年、撮影してきたもの。上の写真の中央でうなだれているのが、悲劇的な最期を迎える英雄、クー・フーリンです。よく見ると伝説のとおり石に自分の体を縛り付け、肩には死を司る女神モリガンの化身カラスがとまっています。その右側の馬に乗っている女性が、女王メイヴなのかな? そして、左上の闘っている2人の男性の絵は、クー・フーリンと親友フェルディアの一騎打ちのシーンだと思われる。





DSCN3844_20140208193007716.jpg
ⓒ bonovox45 (January,2012)



この真ん中の太陽はクー・フーリンの父親である太陽神ルーを表しているんでしょうね(たぶん)。このほかにも闘っている2頭の牛の姿や、セタンタ(クー・フーリンの幼名)が、鍛冶屋クランの屋敷の番犬を絞め殺すシーンなども描かれています。アルスター伝説に出てくる有名なシーンが描かれているので、ケルト神話に詳しい方だとパッと見てすぐに分かると思うんですが、私にはこの辺が限界でして…。よく意味が分からない絵とかもありました。



この壁画がある駐車場を抜けると細い路地に出るんですが、実はその路地の名前が Setanta Place。Setanta (セタンタ)は先ほども書いたとおり、クー・フーリンの幼名です。この場所に飾られているのも、ちゃんと意味があっての事なんですね。





DSCN3845_20140208193008732.jpg
ⓒ bonovox45 (January,2012)



別の壁には口頭で伝承されてきた "クーリーの牛争い" の伝説を、8世紀に文字へと書き起こした筆記者の一文が刻まれています。あんまりうまいこと訳せていませんが、いちおう日本語訳はこんな感じ↓



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私はこの物語、正確に言うと空想を、文字へと起こした。この物語あるいは空想の一部始終を信じるべからず。ひどい嘘もあれば、抒情的な夢物語もある。ありうる話しもあれば、そうでないものもある。 愚か者を楽しませるためのものもある。


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ようするに「けっこうテキトーなとこもあるから、大真面目に鵜呑みしないでねー」と、口述筆記者本人が言ってるわけですね。ちょっと面白い。
この壁画、大通りからちょっと奥に入った目立たない場所にあるので存在感は薄いですが、色鮮やかでダイナミックな作品なので、神話好きな人はちょっとチラ見していくとおもしろいかも。






(2012.5.16)




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